2011年08月23日
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戦争と浴風会と井の頭線の関係

Written By: 川俣 晶連絡先

「本当にたまげることってあるのだなあ」

「えっ?」

「これだ」

「原爆?」

「いや、浴風会だ。陸軍特殊情報部が置かれたのは、高井戸の浴風会病院だったという」

「それで?」

「それはさおてき、井の頭線の永福町が空襲で焼かれて可動車両が僅か2両、という話がある。有名だ。慌てて代田連絡線を作って小田急から車両を融通した」

「そうか」

「この2つを結びつけるアイデアが秀逸だ」

「えっ?」

「だからさ。いくら何でも、適当に空襲しただけで1路線の残存車両が2両なんてことはない。しかも、この2両はトンネルに隠して難を逃れたものだ。かなり徹底的な空襲が行われたはずだ。しかし、理由があまり明確ではない。しかし、軍事的に狙われる理由があるとなれば話は別だ」

「どういうこと?」

「他にもある。弾丸列車の東京側終着駅の候補の1つが高井戸だったんだ」

「近いね」

「永福町-浴風会-高井戸のあたりに1つの軍事的求心力があったのだろう。であるから、そこが執拗に狙われたのかもしれない。しかも、そこは徒歩圏内だ」

「わははは」

「近くにB-29が落ちたという話もあるし、戦争がリアルに感じられる地域に住んでいるのかもしれない」

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